けいはんなATRファンドが活動スタート

ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授。
その研究の原点は奈良先端大、けいはんな学研都市にある。

けいはんな学研都市にはトップクラスの研究施設、教育機関が集積している。
2015年4月には「けいはんなオープンイノベーションセンター」(KICK)が開所、5月にはサントリーホールディングスの新しい研究開発拠点も竣工予定だ。

けいはんな学研都市の中核を担うのがATR、1986年に設立された民間の研究機関だ。

ATRは情報通信の様々な分野で世界に誇り得る数々の研究成果をあげており、近年はライフイノベーション創出を見据え、脳情報科学や生活支援ロボット等の研究開発を活発化させている。

ATRが取り組む研究分野
ATRが取り組む研究分野

[ATR研究成果]BMIハウス概要
[ATR研究成果例]BMIハウス ~ 脳活動から意志をリアルタイムに解読し、車いすや家電を操作
[ATR研究成果]テレノイド概要
[ATR研究成果例]テレノイド ~ コミュニケーションにおける必要最小限の人間らしさを追求したロボット
 2015年2月、弊社はATRが有する研究成果の事業化を促進するためのファンドを設立した。

<けいはんなATRファンド 概要>
名称 けいはんな学研都市ATRベンチャーNVCC投資事業有限責任組合
投資対象 ATRが保有する知的財産を利用している若しくは将来利用するとATRが認めるベンチャー企業等の事業者
無限責任組合員 日本ベンチャーキャピタル株式会社
有限責任組合員 (五十音順・敬称略)
オムロンベンチャーズ株式会社、株式会社京都銀行、KDDI株式会社、株式会社構造計画研究所、株式会社国際電気通信基礎技術研究所、株式会社産業革新機構、サンコール株式会社、株式会社新生銀行、住友電気工業株式会社ほか
設立 2015年2月10日
出資約束金額 最大50億円
存続期間 2024年6月30日まで

本ファンドでは、弊社として積極的に起業に関与していく。
同けいはんな学研都市のビジネスコミュニティ活性化にも貢献しながら、新たな事業を担う人材を集積していきたい。
近日中にインキュベーション施設を設置、現地~大阪~京都~東京でのイベント開催等を通じて、人的交流を深めていく。

イベント開催予告については当ブログでも発信していく。
またブログの更新情報はメールでも毎週一回配信しているのでぜひチェックしていただきたい。

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けいはんなATRファンド設立総会 (2015年3月11日)
けいはんなATRファンド設立総会 (2015年3月11日)

 

来月、4月13日には東京丸の内(新丸ビル)で開催されるイベントにて、弊社社長奥原がけいはんなATRファンドについてご説明する。 今後の活動について、ご興味ある方はぜひお立ち寄りいただきたい。

2015年4月13日インディペンデンツクラブ チラシ

※詳細はこちらから
THE INDEPENDENTS CLUB|2015年4月13日 東京インデペンデンツクラブ【第180回事業計画発表会】
http://www.independents.jp/event/item000185

またATRでは毎年研究成果を一般公開する、オープンハウスを開催している。
今年は10月29日(木)、30日(金)に開催予定。
最新の研究動向について、デモンストレーションを体感し、研究者から直接話を聞く良い機会になるのではないだろうか。

※詳細はこちらから
ATRオープンハウス2015(ATR|株式会社 国際電気通信基礎技術研究所)
http://www.atr.jp/event/event.html

52億円ファンド組成 世界に羽ばたくテックベンチャーに積極投資

本ブログの読者の皆様には周知のことかもしれないが、弊社NVCC(日本ベンチャーキャピタル株式会社)はベンチャー企業への資金供給と事業拡大支援を行う、いわゆるベンチャーキャピタルだ。

ベンチャーキャピタルは主に「ファンド」という仕組みで資金を集め、ベンチャー企業に供給する。
「ファンド」はベンチャーキャピタルにとって活動の源泉だ。

新ファンドの重点テーマは「技術」と「海外」

2014年3月、今後10年間の活動の礎となる新しいファンドを設立することができた。
関係者の方々には改めて感謝したい。

2014/03/20 「NVCC7号投資事業有限責任組合」を設立いたしました
民間投資・産業新陳代謝の促進が叫ばれる中、ベンチャー企業を支援し、経済の発展に貢献することを目的に、日本ベンチャーキャピタル株式会社は、2014年3月20日に「NVCC7号投資事業有限責任組合」を設立いたしました。

当ファンドは投資地域や分野に制限を設けず、優れた開発力、技術力、事業性を持ち、成長ポテンシャルが高いベンチャー企業に幅広く投資いたします。

【ファンドの概要】
正式名称 : NVCC7号投資事業有限責任組合
設立日 : 2014年3月20日
存続期間 : 2014年3月20日~2023年12月31日
ファンド総額 : 52億円

※「NVCC 最新情報」より抜粋

本ファンドでは特に「技術」と「海外」に重点をおき、投資先企業の成長を支えていきたい。

2014 重点施策

テーマ#1 技術の事業化(市場と資金)

日本の企業、大学、研究機関では次から次へと新しい技術が生み出されている。

他方、市場動向に目を向けると、ロボット・ウェアラブル・IOTといったトレンド分野に加えて、高齢化・エネルギーといった日本が直面する社会問題において新たな技術の実用化が切望されている。

NVCCではこれまで900社弱のベンチャー企業に投資してきた。
主な分野はIT、医療バイオ、クリーンテック、600社強が技術型ベンチャー企業だ。

投資分野

技術が世間(市場)で活用されるまでにはいくつかのステップがある。
中でも「ターゲット市場の把握」と「事業化までの資金調達」が成功の鍵だ。
特にその二点について、支援を強化していきたい。

「ターゲット市場」独自ネットワークから市場ニーズを調査

NVCCの関係企業(株主、ファンド出資者)はさまざまな分野において国内外で広く事業展開している。
企業が実際に抱えているニーズや課題をふまえて事業計画の策定やマーケティングの支援を行うことで、有望市場を攻略していく。

「資金」タイムリーに供給

VCの本分は資金を供給することだ。
技術で勝負するベンチャーが事業機会を捉えるために必要な資金はタイムリーに提供していく。

昨年設立したスタートアップファンドはシードステージ(創業直後)が主な投資対象だ。
NVCC7号ファンドではアーリー~レイターステージが対象となる。
スタートアップファンドで投資した後、順調に事業が拡大すればNVCC7号ファンドからの追加投資も行う。

より大きな資金需要に対しては、他のベンチャーキャピタルや金融機関と連携して対応していく。

テーマ#2 グローバル化

日本を代表する経営者のサクセスストーリーにおいて、海外で飛躍のきっかけを掴んだ事例は少なくない。

・ユニクロ 中国で生産して競争力を確立
・日本電産 米国で初期顧客を獲得
・ソニー 海外技術を取り入れテープレコーダの商品化に成功

一方で海外展開には様々なハードルがある。失敗事例は枚挙に暇がない。

ベンチャーキャピタルという立場ならではのノウハウ蓄積と人的交流を通じてグローバル展開による投資先の成長を後押ししていきたい。

「北米」グローバル展開の戦略拠点として

コペンハーゲン(デンマーク)で2007年に創業したZendesk(カスタマーサポートソフトウェア)は2008年に北米(シリコンバレー)で資金調達を行いオフィスも現地に移転、順調に事業規模を拡大して今年5月にIPOを果たした。

創業者はシリコンバレーへの進出についてあるインタビューで次のように語っている。

“the early adopters and tech hungry companies are in the U.S.” Mikkel Svane, CEO, Zendesk

~すべてのアーリーアダプター、そして最新技術の導入に熱心な企業は、北米に集まっている~

Techcrunch記事

NVCCとしては過去、北米のベンチャー企業やベンチャーキャピタルファンドにも投資してきた。
今後は国内ベンチャー企業の現地進出の支援を積極的に行っていく。

今年5月には投資部員を一名派遣して3ヶ月間の現地調査を実施。事業会社、投資家、そしてベンチャー企業を訪問して回った。
そして7月22日にはサンフランシスコで投資家向けのピッチイベントを開催。

年内には現地事務所を開設して活動を本格化する。
ピッチイベントも来年3月に第二回を開催する予定だ。

アジア: 世界が注目する成長マーケット

ベトナムではIT技術者への日本語教育が盛んだ。
同国ITトップ企業であるFPT社は日立製作所など国内大手と取引を積極的に拡大、日本語スキルをもった技術者を5,000人まで増やす計画だ。

一方、日本ではソフトウェア分野をはじめとして技術者が逼迫している。
NVCCの投資先企業でも人材難に悩む企業が少なくない。

現在、一部の投資先企業と連携して、ベトナムでの共同オフショア開発拠点の設立を準備している。
共同拠点とすることで情報収集から実際の稼働までの負担を極力削減し、安価で優秀な技術者を安定的に確保できる仕組みを作っていく。

先々は同拠点を営業面でも拡充し、市場開拓を支援できる体制も構築してければと考えている。

むすび

世界に誇れる日本の高い技術力。

その価値を最大化するためのマーケティング、資金供給、そして海外展開。

困難な目標に向かってチャレンジを続けるベンチャー企業、その経営陣の方々の力となれるよう邁進したい。

NVCC members

<日本ベンチャーキャピタル株式会社 概要>
・1996年設立
・ファンド運用実績 累計21本、総額783億円
・投資部員15名(平均VC経験年数11.6年)
※2014年7月1日時点

埼玉りそな6次産業化応援ファンドを設立しました

農業ファンド
*イメージ図 / Original Update by U.S. Department of Agriculture

弊社は、2013年10月10日に「埼玉りそな6次産業化応援ファンド投資事業有限責任組合」を設立いたしました。

当ファンドは株式会社農林漁業成長産業化支援機構ならびに株式会社埼玉りそな銀行が出資し、弊社が運営会社となって組成するもので、農林漁業の6次産業化に取り組む生産者及び事業者へのサポートを目的としています。

【ファンドの概要】
正式名称 : 埼玉りそな6次産業化応援ファンド投資事業有限責任組合
設立日 : 2013年10月10日
存続期間 : 2013年10月10日~2028年10月9日
ファンド総額 : 5億円